愛知県豊橋市で振袖や学生服・学校用品、着物、七五三衣装を取り扱う(株)山正山﨑「お知らせ」ページです。

お知らせCOLUMN

2022.11.10
コラム

振袖選びは今からが本番

無事にハタチを迎えられたことをお祝いする成人式。晴れの日の衣装はやっぱり振袖で! と決めているご家庭も多いかと思います。ところでその振袖ですが、いつごろから検討を始めるのが良いかご存じでしょうか。実は、早ければ成人式本番の2年半前、もしくは1年前にはスタートさせておくのがおすすめだといわれています。早めに準備を進めておくと良い理由、具体的な段取りや下見のポイントなど、押さえておきたい基本をまとめました。振袖選びの参考にしてみてください。


【目次】
1 早めに振袖選びをするメリット
2 振袖選びに最適なスケジュール
3 振袖の下見をする時のポイント
4 まとめ

早めに振袖選びをするメリット

案外早くからスタートする振袖選び。もう少し後でもいいんじゃないの?と感じるかもしれませんが、振袖選びは想像以上に時間がかかるのです。時間に余裕をもっておいたほうが良いワケをまずはご説明します。

早めのお支度が安心な理由

◆ 振袖選びはもちろん、お店選びにも時間が必要
初めて振袖選びをする人にとっては、何からはじめて良いか分からないことがほとんど。お店によって振袖のラインナップやプランに含まれる内容が異なり、比較するだけでも時間がかかります。また、既製品を購入するのかレンタルするのか、完全オーダーメイドで反物から仕立てていくのかなど、選択肢もいろいろ。いずれにしても振袖を一式揃えるには、それなりの金額を要します。内容と価格が自分に合っているのか検討し満足できる振袖を選んでください。

◆ 仕立てに時間がかかる
反物からフルオーダーする場合、まずはきちんと採寸する必要があります。体型にぴったりフィットさせてくれるのはもちろん「衿を抜きやすいようにしたい」「胸元のだぶつきを抑えたい」など、希望をきめ細かくヒアリングした上で仕立ててもらえるのが嬉しいところ。しかしその分、完成までに時間がかかるため早めの動き出しが肝心です。ある程度かたちになっている振袖を購入、または新品の振袖をレンタルする場合でも、ゆとりを持って相談に臨むのが吉。最低でも2ヶ月〜4ヶ月はかかると見ておきましょう。

◆ セレクトする小物が多い
振袖以外にも、袋帯、半衿、重ね衿、帯締め、帯上げ、草履、バッグ、髪飾りが実際に表に見える部分になります。何を選んでどう組み合わせるかによって同じ振袖でもイメージは変わるもの。1つ1つこだわって選びたい場合は、その分の時間も計算に入れておくこと。

◆ 早割りなどの特典もあり
早ければ早いほど特典がたくさんついて、お得に良いものが選べることも。どんなサービスを用意しているかは店舗によって違うので、いろいろリサーチして比較してみてください。

◆ 前撮りの時間も必要
近年では成人式の前に記念撮影を済ませておくケースが増えています。当然、前撮りの時には振袖一式が揃っていなければなりません。「気候が安定している土日を狙いたい」「桜を背景にしたロケーションフォトが撮りたい」など、希望がある場合は特に早めの準備が大切です。

◆ 当日の着付けを良い条件で予約する
成人式当日はどこも着付けやヘアメイクで大変混雑します。都合の良い時間帯、場所を押さえるためにも、計画的にお支度を進めていきましょう。

振袖選びに最適なスケジュール

ここ数年、成人式本番の2年半前の高校3年生のうちから下見を始めるのが主流になってきています。みんながどんな段取りを踏んでいるのか、振袖の種類が充実する時期も含めて具体的に見ていきましょう。

振袖のラインナップが豊富な時期

◆ 11月
毎年この時期になると各社の新作振袖が店頭に並び始めます。最新のトレンドが気になる人は要チェックです。「成人式はまだまだ先。当日を迎える頃には流行が変化しているのでは?」と心配する人もいるかもしれません。しかし振袖のトレンドは、洋服のように毎年変わるものではないので大丈夫。安心して好きな振袖を選んでください。

◆ 1月~3月
レンタルされていた振袖がメンテナンスを終えてお店に戻ってくるため種類が豊富。たくさんの振袖からお気に入りを厳選できます。また専門店が翌年の成人式に向けてカタログを制作する時期ということもあり、旧作と新作の両方が市場に出回る時期です。バーゲンでお得に振袖をゲットする人も。

時期別 成人式までのスケジュール

◆ 高校3年生の7~9月(成人式の2年半前)
夏休みに合わせて情報解禁されることが多く、下見をスタートするには良いタイミング。カタログを取り寄せたり、各店のホームページやSNSを見比べてみたり、できる範囲で少しずつ情報収集していきましょう。お店へ直接足を運んでみるのにも、決して早すぎることはありません。ただし受験勉強で忙しい時期でもありますが、進路が決定した段階で振袖選びをスタートさせる人も増えてきました。

◆ 高校3年生の1~3月(成人式の2年前)
夏から下見をしていた人が、いよいよ予約を入れ始める時期です。旧作・新作問わず、たくさんの種類からお気に入りの振袖を選ぶことができます。振袖の種類が充実しているだけあって、お店は混雑しがち。受験や卒業式が重なり忙しい時ですが、新作の振袖を選びたいなら受験前に予約を入れておくと安心。スケジュール的に難しそうな場合は、高校卒業後の春休みを利用するのがおすすめ。気になっていた振袖を実際に手に取って確かめてみたり、店頭でしか見られない振袖の中から意外な掘り出し物が見つけられたり、ゆとりを持って振袖選びが楽しめます。前撮りや成人式当日の着付け&ヘアメイクの予約はまだ余裕があるように感じますが、成人式の会場に近いお店や良い日程は押さえられ始めます。少しでも良い条件で!と考えるなら、こちらの予約もお忘れなく。

◆ 大学1年生の7~9月(成人式の1年半前)
夏休みを利用して振袖選びをする人が多く、客足が集中しやすい2度目のハイシーズンになります。昨年の夏に発表された新作振袖は予約の最終段階へ。狙っている振袖がある場合は、必ず予約を済ませておきましょう。また卒業直後に比べると、前撮りや成人式当日の着付けの予約は埋まりつつあるものの、まだ希望は通りやすいです。ただしここを逃すと良い枠を押さえるのは難しくなってくるので注意してください。

◆ 大学1年生の1~3月(成人式の1年前)
早割の予約特典はだいたいこの時期まで。予約も佳境に差し掛かります。とはいえここを過ぎると一切予約できなくなるわけではありませんが、前撮りや成人式本番の着付け枠はかなり埋まってきているので、予約はお早めに。

◆ 大学2年生の7~9月(成人式の半年前)
人気のレンタル振袖は押さえられていることがほとんど。残っているものの中から好みに合うものを選ぶことになります。遅いからといってお店から振袖がなくなることはありませんが、予約が間に合う最後のタイミングだと思っておいたほうが良いでしょう。お誂えをお考えであれば仕立て期間も含めてそろそろ最終決定の時期。前撮りも気候が穏やかな秋や土日は枠が埋まっている可能性大。成人式本番の着付けやヘアメイクも、程よい時間帯はすでに予約でいっぱいで、早朝や式ギリギリの時間にお願いすることになるかもしれません。なるべく急いで手配してください。

振袖の下見をする時のポイント

成人式をきっかけに初めて呉服店などを訪れる人もいるかと思います。振袖を下見する際に準備しておいたほうが良いこと、試着をするとしたらどんな服装で行くのがベストなのかなど、いくつかポイントをご紹介します。

まずはお店選び
伝統を重視した古典系、今どきなアレンジに定評があるモダン系など、お店によってコンセプトや得意とするジャンルが異なります。自分のスタイルに合っているかどうかを、事前にある程度チェックしておくことが大切です。いくら品揃えが充実していても、好みに沿っていなければ満足いく振袖は見つかりません。理想とするイメージがはっきりしている人は、最初からそのジャンルに絞ってお店を巡ってみましょう。まだどんなスタイルが良いのか分からない人は、さまざまなタイプのお店へ行ってみることをおすすめします。いろいろ見ているうちに、きっと好きな雰囲気が自然と分かってくるはず。その際、きちんと来店予約をしていくと、お店側の対応もスムーズです。すでにネットやパンフレットで気に入った振袖を見つけていたら、予約の時に伝えておくと◎。興味がある振袖をピンポイントで用意しておいてもらえる場合もあります。

◆ 好みの色や柄を思い浮かべておこう
初めての振袖選びだと「どんなものが似合うか分からない」「選ぶ基準って何?」といまいちピンとこないのが普通です。しかしあまり難しく考えずに、洋服と同じように自分が「かわいい」「着てみたい!」と感じるものを選択すればOK。なんとなく好きなカラーや柄などをイメージしておくと、運命の振袖に出会いやすくなります。その一方で、当初思い描いていた振袖よりも、店員さんが見立ててくれた振袖のほうが案外しっくりきた!というパターンも。最初からイメージを固めすぎず、柔軟に楽しみながら吟味しましょう。

◆ 試着しやすい格好で行こう
素敵な振袖を見つけたら、せっかくなら試着してみましょう。広げた状態で見ているだけよりも、自分に本当に似合うのか判断しやすくなります。基本的にはどんな服装でも試着はできますが、衿ぐりがゴワつくパーカーやハイネックの服は避け、スタンダードなシルエットで首がすっきり出る服のほうがきれいに着付けてもらえます。下半身はパンツやタイトなスカートであれば、着付けた時のラインもきれいに。ボリュームのあるスカートだとお尻や太ももがゴワつくため注意です。足元は足袋や草履を履くためストッキングやタイツよりも、その場で脱ぎやすい靴下が最適。その他、振袖に香りが移らないよう香水は控えてください。下見の時間は試着を含めて2〜3時間は見ておきましょう。

◆ 年長者の意見も大切に
数ある着物の中でも振袖は最高位の礼装です。友だちとわいわい盛り上がった流れで下見するのも楽しそうですが、ご家族に付き添ってもらうのが一般的です。一生に一度の成人式に自信を持って臨むためにも、経験豊富な年長者の意見を参考にしながらセレクトすると安心です。また一緒に振袖を選ぶ時間も親子の大切な思い出になります。

◆ 価格と契約プランの確認
理想の振袖が見つかっても、予算オーバーだと諦めなければなりません。表示されている金額は振袖のみのものなのか、小物や着付けの料金は別途支払いになるのか、お得なセットプランや早割特典などはあるのか、細かく確認しておきましょう。

◆ 自宅からのアクセスも重視
下見、試着、本契約、場合によっては前撮りと成人式当日の着付け…と、お店には何度も足を運ぶことになります。そのためあまりにも遠いと不便です。通いやすい立地であるかもしっかりチェックしてください。

まとめ

今回は早めに振袖選びを始めることのメリット、具体的な段取り、下見のポイントなどをくわしく解説しました。こうして見てみると、振袖選びは大仕事に感じられるかもしれません。しかし実際に準備をスタートさせてみると、ゆとりあるスケジュールを組んでおけば焦る必要はないですし、大変さよりもワクワク感を感じられるはず。心から満足できる振袖を選び抜いて、胸を張って成人式に臨んでください。