新しい年が明け、迎えた1月の第2月曜日。今年も日本各地で成人式が執り行われました。そして早くも2024年そして2025年に成人式を控えるみなさんの振袖選びがスタートしています。というわけで今回は、振袖選びのスケジュールや解禁されたばかりのオーダーレンタルについて、また自分にぴったり似合う振袖に出会うために押さえておくポイントなどもご紹介。振袖選びの参考にしてみてください。
【目次】
1 振袖選びのスケジュール
2 いよいよ解禁。この時期おすすめのオーダーレンタルとは
3 パーソナルカラーと骨格で見る、あなたにぴったりの振袖
4 まとめ
振袖選びのスケジュール
何かと時間がかかる振袖選び。ここ数年、高校3年生のうちから下見を始めるのが主流となっています。「人気のトレンド振袖を着てみたい」「着付けやヘアメイクの予約をちょうど良い時間帯で押さえたい」「前撮りも楽しみたい」という方は特に早めの動き出しが肝心です。成人式を良い思い出にするためにも余裕をもって準備しましょう。
高校3年生の7~9月(成人式の2年半前)
振袖は夏休みに合わせて新作が発表されます。受験勉強の合間に息抜きを兼ねて、各店のホームページやSNSをのぞいてみたり、カタログを取り寄せるなど、無理のない範囲で下調べを進めておくのがおすすめです。進路が決定したタイミングで振袖選びをスタートさせる方も増えてきています。余裕があればお店に足を運んでみましょう。早すぎるということはありません。
高校3年生の1~3月(成人式の2年前)
1~3月はその年の成人式のためにレンタルされていた振袖がメンテナンスを終えて戻ってくる時期。また専門店が翌年の成人式に向けてカタログを制作する関係で、旧作と新作の両方が市場に出回るほか、オーダーレンタルも解禁されます。たくさんの振袖が揃うため、夏休みから下見をしていた方はこのタイミングで予約することが多く、お店は混雑必至。受験や卒業式で忙しい時期ですが、人気の新作振袖を狙っているなら受験前に押さえておくと安心です。
どうしても勉学で手いっぱいな場合は、無理せず卒業後の春休みを利用しましょう。成人式当日の着付けやヘアメイク、前撮りの予約にはまだ余裕があります。しかし会場近くの美容室や良い時間帯は押さえられ始めるので、こちらも早めに手配しておくのがよいでしょう。
大学1年生の7~9月(成人式の1年半前)
「高校卒業後の春休みは進学準備や引っ越しなどで忙しく、振袖選びまで手が回らなかった…」という方は、大学1年生の夏休みがチャンス。2度目のハイシーズンです。昨夏に解禁された新作振袖は予約の最終段階に差し掛かるので、気になるものがあるなら夏休みの間に予約を入れておきましょう。着付けや前撮りの予約はまだ押さえやすいものの、好条件な枠は徐々に埋まりつつあります。このタイミングを逃すと希望が通りにくくなってくるため注意してください。
大学1年生の1~3月(成人式の1年前)
早割の予約特典はだいたいこの時期まで。成人式までまだ1年ありますが、振袖の予約は早くも佳境を迎え、新作のトレンド振袖はかなり押さえられている状況です。とはいえここから先いっさい予約ができなくなるわけではありません。人気の振袖にこだわらなければまだ在庫はあります。1月はバーゲンもあって振袖をお得に手に入れられる良い機会です。ぜひ店頭でお好みのデザインを探してみてください。着付けや前撮りの予約枠もかなり埋まってきているのでそろそろ手配を。
大学2年生の7~9月(成人式の半年前)
人気の振袖はほとんど残っておらず、余ったものの中からセレクトすることになります。予約が間に合う最後のタイミングだと思ってお支度に取り掛かりましょう。お誂えをお考えの方も仕立てにかかる時間を考えると、この辺りが最終決定の時期です。前撮りも土日祝日や気候が安定している秋は予約がいっぱいの可能性大。成人式当日のヘアメイクや着付けも、会場近くの美容室にお願いするのは難しいかもしれません。加えて早朝や式ギリギリの時間帯にしか空き枠が残っていないかもしれないので、できるだけ急いで問い合わせてください。
いよいよ解禁 この時期おすすめのオーダーレンタルとは
振袖選びというとレンタルか購入が一般的ですが、第3の選択肢としてオーダーレンタルという手もあります。オーダーレンタルとは名前の通り、オーダーメイドとレンタルの良いとこ取りをしたスタイルのこと。年明けの今がちょうど解禁のタイミングです。この章では魅力いっぱいのオーダーレンタルについて解説します。
通常のレンタルとオーダーレンタルのちがい
すでに仕立て上がった振袖をサイズ変更などせずにそのまま借りるのが、よくあるレンタルの形です。洋服と同じくS・M・Lサイズ、フリーサイズ、トールサイズというようにカテゴライズされた中から、自分の体型に一番近いものを選び、多少の誤差は着付けを工夫してカバーします。一方オーダーレンタルは、仮絵羽(かりえば)という仮縫い状態の振袖を試着するところからスタート。
お好みの振袖を選んだら、裄(ゆき)やバスト、ヒップなどを細かく採寸し、自分にぴったり合った振袖へと仕立ててもらいます。小柄な方や高身長な方もサイズを気にせず好きな振袖をセレクトでき好評です。
購入とは何がちがうの?
仮絵羽(かりえば)の状態から自分サイズに仕立てもらう工程は購入もオーダーレンタルも一緒です。どちらも新品の振袖が着られる贅沢感があります。ちがいは成人式が終わった後。オーダーレンタルはあくまで借り物ということで、振袖をお店に返却します。手元には残りませんが、その分購入よりもリーズナブルで、保管の手間やクリーニング費用などがかからないのが魅力です。成人式の後も何度も振袖を着たい方は購入、そうでなければオーダーレンタルにすると良いでしょう。
ジャストフィットだから着姿の美しさや着心地が抜群
体型にきちんと合った振袖は、着付けもきれいで長時間着ていても苦しくなりにくいもの。成人式の1日は長丁場になりがちな上、着物に慣れていないと着崩れも起きやすいので、その辺りが気になる方にはオーダーレンタルはうってつけです。
オーダーレンタルで気をつけるべき点
お仕立ての手間があるオーダーレンタルは、通常のレンタルよりも納品までに時間を要します。だいたいの方が成人式本番の1年半~1年前には決定しているのが一般的。お仕立て自体は1ヶ月ほどでできますが、成人式直前は繁忙期となり納品までに時間がかかることがあります。前撮りを予定しているのなら、さらに早い段階で完成していなければなりません。余裕を持って準備に臨むことをおすすめします。
パーソナルカラーと骨格で見るあなたにぴったりの振袖
実に多くの選択肢がある振袖。ゆえにどう選べば良いか分からないという方も多いかと思います。基本的には洋服を選ぶ時と同じように、自分が「かわいい! 」「着てみたい! 」と感じるものをセレクトすればOK。そこにプラスして、近年では自身のパーソナルカラーや骨格に合わせて振袖を選ぶ方が増えてきています。生まれ持った個性がぱっと輝くような、運命の振袖に出会ってください。
パーソナルカラー別おすすめ振袖
パーソナルカラーとは、その人の肌や瞳、唇の色などに調和する色のことです。近ごろメディアやSNSでも「ブルべ」「イエベ」などの言葉をよく目にするようになり、身近な存在になってきています。振袖は体に占める割合が大きいため、どんなカラーを選ぶかでお顔の映え方が変わってくるほか、清潔感や好感度をも左右します。山正山崎ではパーソナルカラーをベースにした振袖選びにも力を入れているので、気になる方はお気軽にご相談ください。
【パーソナルカラー4タイプ】
◆ 春(スプリング)
健康的なイエローベースの肌や優しいブラウンの瞳が特徴の春(スプリング)。お顔立ちがはっきりしていて、実年齢よりも若々しくキュートな印象の方が多めです。髪はツヤがあり、カラーリングすると色が抜けやすい傾向も。明るく華やかなカラーがよく似合います。
=こんな振袖がgood!=
お花畑を思わせる多色使いの振袖、若々しく可愛らしいデザインが◎。メイクはオレンジ系がよく馴染みます。
◆ 夏(サマー)
日本人に最も多いともいわれるのがこのタイプ。髪や瞳の色はやや赤みがかったブラウンやブラック、肌はピンク系でブルーベースに属します。エレガントで優しい雰囲気を持ち、アジサイのような淡く涼しげな色がお似合いです。
=こんな振袖がgood!=
淡いピンクやブルー、ラベンダーなどパステルカラーと相性ばっちり。特に青みがかったカラーをまとうとソフトで上品な印象が引き立ちます。メイクにも大人っぽさを取り入れると良いでしょう。
◆ 秋(オータム)
秋(オータム)の方は、ナチュラルで落ち着いた雰囲気が魅力です。肌の色は黄みがかったオークル系、質感はマットで陶器のよう。日焼けをするときれいな小麦色になります。髪と瞳はダークブラウン。
=こんな振袖がgood!=
実は着物が1番似合うタイプです。古典柄でよく使われる深みのある色と相性が良く、ゴージャスで格調高い雰囲気を演出できます。メイクは秋色がよく映えるので、オレンジなど赤みのあるカラーを選ぶのがおすすめ。
◆ 冬(ウインター)
白くツヤのあるブルーベースの肌、黒目と白目のコントラストがはっきりした瞳があいまって、華やかかつ洗練された印象に。輪郭もはっきりしており、顔全体が引き締まって小顔に見えます。
=こんな振袖がgood!=
個性的な振袖もクールに着こなせるのが冬(ウインター)の良いところ。黒や色味が強いもの、モノトーン系、大胆な大柄を施した振袖もしっかり着こなせます。メイクは青みが強いピンクやメリハリのある色がマッチ。
骨格別おすすめ振袖
振袖を着付ける際に重要になってくるのが骨格です。自分の骨格に合わせて着付けることで、着姿がぐっと美しくなります。また骨格によってベストな柄の大きさ&配置、帯のボリュームなども変わってくるため、自分のタイプを知っておくと良いでしょう。
【骨格3タイプ】
◆ ストレートタイプ
ボディラインにメリハリがあり、体全体に厚みがあります。腰の位置は高め、首の長さは短めな人が多い傾向。ひざ上は太め、ひざ下はすらりと細く美脚です。
=こんな振袖がgood!=
柄…大柄や華やかな色使いの柄、古典柄もよく似合います。低い位置に柄が入っているとバランス良し!
帯…昔ながらの定番の結び方がおすすめ。低めに結ぶとバランスが取れます。
髪型…品よく清潔感のあるスタイルが好印象。
◆ ウェーブタイプ
上半身が薄く華奢な印象。首は長く、肩のラインはなだらかで、ゆるやかな曲線を描くような女性らしいボディラインも特徴です。バストトップやウエストの位置は低めで、太ももは細くひざ下にボリュームがある方が多く、重心が低い傾向にあります。
=こんな振袖がgood!=
柄…大きすぎず女性らしいソフトな柄が好相性。柄の位置は上半身などなるべく高いところに入るとベスト。
帯…ふんわりとしたフォルムで、高い位置にポイントがくるようなデザインが◎。
髪型…ウェーブヘアがお似合いです。サイドをカールさせるのも良いでしょう。
◆ ナチュラルタイプ
筋肉や脂肪があまり感じられないスタイリッシュな体型。骨や関節が目立ちます。首から胸のラインが直線的で、腰の位置は高く、ヒップは平面的な人が多い印象。
=こんな振袖がgood!=
柄…大きく大胆なものや躍動感のあるデザインなど、個性的な柄がよく似合います。柄は低めの位置に入っているとバランスが良いです。
帯…アシンメトリーなど遊び心のある結び方が映えます。
髪型…抜け感のあるラフなスタイルや、ユニークな髪型もお洒落に見えます。
まとめ
いかがでしたか。今回は必ず押さえておきたい振袖選びのスケジュールや、解禁されたばかりのオーダーレンタルの情報、自分と相性の良い振袖を見極めるコツなどをお届けしました。初めて振袖選びをする方にとっては分からないことも多いかもしれませんが、まずは基本さえ押さえておけば大丈夫。疑問や希望は遠慮なくスタッフに相談してみましょう。来年、再来年の成人式に向けて、楽しみながらお気に入りの振袖を探してみましょう!