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お知らせCOLUMN

2024.05.27
コラム

自分好みの振袖を予算内でお支度しよう

成人式といえばやっぱり振袖。華やかに装ったお嬢様の晴れ姿を心待ちにしているご家庭も多いかと思います。しかし洋服とは異なる点が多いため、どう選んでいいか分からない方もいるはず。特に「どのくらいの出費になるのか?」というのは、心配の種ではないでしょうか。そんな不安を払拭するため、今回は予算内で素敵な振袖を選ぶためのポイントをご紹介します。

【目次】
1 振袖選びは呉服店が安心
2 振袖準備3つをチェック
3 振袖以外にかかる費用も把握しておこう
4 まとめ

振袖選びは呉服店が安心

まず、予算の範囲内でより良い振袖に出会うにはお店選びが重要です。近年ではインターネット上のショップで振袖を購入またはレンタルする方も増えていますが、行き届いたサービスを求めるならやはり呉服店を利用することをおすすめします。なぜ呉服店が良いのか理由をチェックしてみましょう。

■明瞭会計でトラブルが少ない
「通販で振袖を用意したほうが費用を安く抑えられる」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは言えないケースもあります。例えば、打ち出している金額はお値打ちでも、プランに含まれる内容が少なく、後から買い足しが必要になるケースなどが挙げられます。振袖を着付けるには着物や帯のほか、帯揚げや半衿、バッグや草履といった小物もたくさん必要です。その他、長襦袢や肌襦袢、腰紐、伊達締めなど、表から見えない部分にも多くのアイテムを使用します。はじめて成人式を迎えるご家庭だと、何が最低限必要なのか判断するのは思いのほか難しいものです。後からあれが足りない、これも足りないと焦って追加購入して、けっきょく当初の予定より高額になってしまった…なんてことにもなりかねません。一方、呉服店であれば分からないことがあったとしてもその場ですぐに確認できますし、振袖セットも最低限のアイテムがすべて揃った内容であることが一般的なので安心です。早い段階で最終見積もりを出してもらうことができます。

自分にぴったり合うサイズの振袖が見つかる
インターネットを通じて振袖を取り寄せる場合、基本的に試着はできません。そのため自分サイズの振袖を選んだつもりでも、実際届いてみたら寸法が合わない! ということもよくあります。あまりにもサイズが違う際は、また取り寄せ直すか追加料金を支払って寸法直ししなければなりません。呉服店ではそのようなトラブルを避けるため、契約前に必ず試着をしていただき、適したサイズの振袖をご案内します。成人式当日は振袖のことを知り尽くした熟練着付け師が、体型に合わせて着付けを行います。ジャストサイズの振袖で着付けもしっかりしてあると、着姿が美しく、着心地が良い上に着崩れも起きにくいので、サイズにもこだわると良いでしょう。

豊富な種類から予算に合った振袖を見つけやすい
呉服店といえば、充実した品揃えも魅力の1つです。レンタルから購入まで幅広いニーズに対応しています。普通、振袖を購入というとかなりお高いイメージがあるかもしれませんが、物によってはフルセットで30万円~というものもあります。総絞りや手描き友禅といった一生モノの振袖も多数揃えており、予算やお好みに応じてベストな1着を見つけることができます。

早割などの特典も充実
振袖を早めにご予約の方にはお得な特典を用意している呉服店もたくさんあります。通常だと追加費用がかかるグレードの高い小物が選べたり、着付けがサービスになったりと内容はさまざま。店舗によって特典は異なるので、いろいろ比較してみるのも良いでしょう。早割の適用条件の確認もお忘れなく。

振袖準備3つをチェック

振袖の準備方法は主に3つ。レンタル、購入に加えて、近年はお母様の振袖を再利用するママ振もシェアを伸ばしています。どれを選ぶかでかかる費用も大きく変わってくるので、事前にそれぞれの相場と特徴を押さえておきましょう。

振袖をレンタルする

■費用が大変お得
振袖のお支度にあたって、まず多くの方が検討するのがレンタルです。振袖一式と和装小物がついた一般的なセットで、安ければ5万円前後~、平均で25万円前後、新品オーダーでも30万円前後からレンタルすることができます。この価格は購入と比べると30~50%ほど安く、なるべく費用を抑えて振袖を選びたい方に最適です。

メンテナンスの必要がない
レンタル振袖は成人式が終わったら脱いでそのまま呉服店へ返却するだけでOKという気楽さも大きなメリットです。購入した自前の振袖なら、脱いだらクリーニングに出して収納場所も確保しなければなりません。定期的にかかるメンテナンスの費用と手間が不要なのも、レンタル振袖が選ばれる理由です。

トレンドのデザインが豊富に揃う
デザインに目を向けると、レンタル振袖はトレンドを意識したものが多い傾向にあります。購入の場合、長く着ることを想定してオーソドックスな色や柄を選ぶのが一般的です。しかし成人式の1回だけ楽しめれば良いのであれば、その年に流行しているデザインに振り切りやすく、結果的にトレンド振袖の充実にもつながっています。もちろん王道の古典柄もたくさんあるので、正統派の装いをお望みのお嬢様もご安心を。豊富な種類の中から妥協なくお気に入りの1着を探すことができます。

催しごとにお好みの振袖が選べる
成人式に限らず、結婚式などの各種パーティや祝賀会への参列など、振袖を着る機会はいっぱいあります。その時の気分や好み、流行に合わせて、毎回違う振袖を着られるのもレンタルの醍醐味です。しかし1つ注意なのは、何回もレンタルを繰り返すと購入より費用がかさむということ。節約したつもりがかえって高額になってしまった…と後悔することがないよう、あらかじめ何回くらい振袖を着る機会がありそうか考えておくと良いでしょう。成人式のほかにも3回以上振袖を着る、もしくは姉妹で着回したい場合は、購入のほうがお得だといわれています。

振袖を購入する

■お値打ちな振袖も多数
レンタルに押され気味とはいっても、現代でも先々のことを考えて振袖を購入する方は多くいます。バブル期の頃などは振袖のお支度に100万円以上かけることも珍しくありませんでしたが、今は30~40万円で購入する方が大半。ぐっと相場が下がっています。一方、有名作家が手がける一点モノの振袖だと100万円をゆうに超えるものもあります。これほど相場に開きがあるのは、手のかけ方に違いがあるから。緻密な絞りや刺繍などが施されたものは制作に時間がかかり、1年に仕上げられる枚数にも限りがあるため、おのずと価格が跳ね上がります。こういうと30万円前後の振袖は品質が悪いように思われるかもしれませんが、そういうわけでは決してありません。山正山﨑では独自の企業努力により、上質な振袖をお求めやすい価格でお届けしています。

振袖がジャストフィット!
洋服でいうS、M、Lサイズのように、決められた規格の中から自分の体型に近い大きさのものを選ぶレンタル振袖。それに対し振袖を購入する場合は、お嬢様の体を部位ごとに細かく採寸し、その数値をもとに反物から仕立てていくので、ジャストフィットな着心地が約束されています。着物は着付けである程度サイズ調整できるのが良いところですが、やはり最初からぴったりなもののほうが生地にたるみやシワができにくく、着姿が美しくなります。着付けが完璧ということは、すなわち着崩れも起きにくいということ。成人式の日は早朝から着付けがはじまり、式典の後も記念撮影や歓談などで忙しく、長時間慣れない振袖を着続けることになります。そういった点から見ても、美しい着姿をキープできるのは魅力的です。 

■好きな時に何度でも着られる
レンタルにするか購入にするかの決め手となるのが、振袖の着用頻度。成人式の後もいろいろなシーンで振袖を楽しみたいのであれば、購入しておいたほうがお得です。成人式以外で振袖が着られる時ってあるの?と思う方もいるかもしれませんが、実は着用の機会はいっぱい! 大学や専門学校の卒業式で袴と組み合わせて着ても良いですし、結婚式のお呼ばれに着て行けばお祝いの気持ちがいっそう伝わり喜ばれます。また、妹や従妹がいる場合はみんなで着回すのもアリ。毎回同じ振袖だとつまらないと感じるなら、帯や小物を変えればガラッと雰囲気を変えられます。

世代を超えて受け継いでいける
着用後のメンテナンスが手間ではありますが、大切に保管し続ければ我が子や孫にも受け継いでいけます。振袖は単なる衣類というよりは、車や宝石に近い一種の財産。特に古典柄の振袖は、時代に左右されない価値があるので購入におすすめです。

ママ振を活用する

■振袖の準備費用をぐっと抑えられる
ママ振りとは名前の通り、お母様が成人式で着た振袖を着直すもので、レンタル・購入に続く第3の選択肢として注目を集めています。ママ振を活用するのであれば、本来かかるはずだった振袖の購入orレンタル費用は0円に。3つのお支度方法の中で最もリーズナブルなのが特徴です。ご自宅に振袖が眠っている方は検討してみてはいかかでしょうか。

自分らしくコーディネートする楽しみも
ママ振で注意なのが、帯も小物もすべてお母様のものを再利用すると古臭くなってしまう点。振袖にも少なからず流行り廃りはあるので、コーディネートの仕方には注意が必要です。垢ぬけて見せるコツは、帯だけは現代のものを使うこと。帯は全体に占める割合が大きいので、ここを変えるだけで雰囲気を一新させることができます。ぜひお嬢様のセンスでコーディネートし直して、新しい魅力を発見してみてください。帯はだいたい1~2万円でレンタルできます。

メンテナンスはしっかり行うこと
長くしまいっぱなしにしていた振袖は、シミやカビが広がっていることがよくあります。そのままでは着られないので、必ず一度は専門店でクリーニングしてもらいましょう。お母様とお嬢様の体格差が大きい場合は、寸法直しが必要なケースもあります。ある程度のメンテナンス費用は最初から計算に入れておくことが大切です。もしダメージがひどくて使えそうにない時は、レンタルか購入を検討しなければなりません。早めに状態を確認しておきましょう。

振袖以外にかかる費用も把握しておこう

振袖を着せてもらうための着付け代、ヘアメイク代、前撮り、いただいたお祝いのお返しなど、成人式にまつわる出費はほかにもいっぱい。事前に確認しておくと安心です。

着付け&ヘアメイク
振袖は自分では着られないのでプロに着付けをお願いします。呉服店で振袖を手配した場合は、合同の着付け会場でお支度するのが一般的。ほかにも美容室、ホテル、出張着付けサービスなどさまざまな形態があります。それぞれ価格設定が異なるので比較検討してみてください。ヘアメイクも一緒にやってもらえると、一か所でお支度が済んで大変便利です。

前撮り
きれいに着飾った振袖姿、せっかくならプロのカメラマンに撮影してほしいと考えるご家庭も多いかと思います。近年は成人式の前に前撮りするのが主流です。じっくり時間をかけて納得いく写真を撮影してもらえるのはもちろん、本番の練習にもなって喜ばれています。前撮りのベストシーズンである春と秋、土日祝日は撮影料がお高めな傾向。なるべく安く済ませたい方は、平日を狙うか早割特典などがあるお店を狙うと良いかもしれません。

内祝い
成人式の前後に周りの方からお祝いをいただくこともあるかと思います。日本ではお祝いを受け取ったら、金額の半分もしくは1/3程度の価値がある品をお返しするのがマナー。これを「内祝い」と呼びます。子どもの頃はご両親が手配してくれていたかもしれませんが、これからは大人の常識として覚えておくことをおすすめします。お返しする品は、お菓子やコーヒーなどの嗜好品、洗剤などの日用品、カタログギフトなどが人気。

まとめ

いかがでしたか。今回は予算内でお気に入りの振袖をお支度するコツや、振袖以外にかかる費用についてまとめました。成人式は一生に一度しかない特別な節目の時。であればこそお嬢様の願いはすべて叶えてあげたいところですが、予算があるのも正直なところです。まずは信頼の置ける呉服店を見つけて、自分たちにぴったりなお支度方法は何か相談してみましょう。きっと振袖選びの心強い味方になってくれるはずです。