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2025.01.31
コラム

2025年に卒業を迎える方! 袴の魅力をチェック!

春に卒業を迎える皆さま、おめでとうございます! 今年も卒業式シーズンを迎えますが、皆さまは、どのような服装で参列しますか? 卒業式で人気なのが卒業袴。最近では華やかな袴なども登場しているので、トレンドの袴の魅力を詳しくお伝えします。また、親御さまで列席を考えている方は、ぜひ着物を着用してみてはいかがでしょうか? 特別な日を彩るために、礼を尽くした着物で参列するのもいいでしょう。着物で列席するためのマナーなども併せて紹介します。

【目次】
1 卒業袴って?
2 人気の卒業袴をご紹介
3 着物で参列する時のコーディネートについて
4 まとめ

卒業袴って?

卒業袴とは、高校や専門学校、短大、大学などを卒業する際に、女学生が着用するものを言います。袴は二尺袖(にしゃくそで)、もしくは振袖と共に着用します。袴の歴史はとても古く、その起源は平安時代にまでさかのぼります。この頃の宮廷の女性たちは十二単の1つとして袴を身に着けており、これが現在の袴の原型であると伝えられています。
卒業式に袴を着用するようになったのは明治時代の頃。女学生の制服として袴を着用しており、袴は学ぶことができる女性の象徴として上流階級のお嬢さまだけが着用できる特別なものでした。学校の制服として袴を着ることはなくなりましたが、女性が学ぶ象徴として卒業式に袴を着る習慣が残ったのが「卒業袴」と言われています。

卒業袴は振袖と共に着用します。振袖は袖丈が60~85cm程度の小振袖、100cm前後の中振袖、104~120cmの大振袖の3種類があります。袴に合わせてもよいのは小振袖と中振袖のみ。大振袖は婚礼衣装や舞妓さんの衣装として用いられるのが一般的と言われています。ちなみに成人式で着用する振袖は、ちょうど中間の中振袖です。振袖を卒業式でも着用することを考えると、レンタルではなく、購入するのもおすすめです。

卒業式の袴はシックで落ち着いた色合いのものを選ぶことが多くあります。卒業式は式典なので、礼装で参列する認識があるからこそ、落ち着いた色が人気となっています。また、華やかな色合いの着物に合わせるとすると、袴自体はシンプルな色合いが全体のコーディネートとマッチします。

人気の卒業袴をご紹介

長年着用できる着物ではありますが、着物にもトレンドがあるのをご存知ですか? 卒業袴の場合、振袖で流行しているデザインと少し重なるため、その時期の成人式の様子をチェックしてみるとよいでしょう。次に2025年の卒業袴トレンドについてご紹介していきます。

・色はくすみカラーが大人気
ここ数年、振袖や卒業袴は、くすみカラーを選ぶ方が急増しています。くすみカラーとは、グレーが混じったような、ワントーン暗めの淡い色のことを言います。ビビットカラーよりも控えめで、パステルカラーよりも大人っぽく見え、日本人の肌に馴染みやすいのが特徴です。くすみカラーの中でも、ベージュ、ピンク、パープル、グレー、グリーンが人気のカラーです。

 ・ワントーンコーディネートもおすすめ
トーンとは色調のこと。「濃い・薄い」「明るい・暗い」の特徴を揃えたコーディネートをワントーンコーディネートといいます。同じような色味であれば色の種類に縛りもありません。淡く優しげな色合いのペールトーン、エネルギッシュでビビッドな配色のビビットトーン、パッと明るいイメージのライトトーン、大人っぽい色合いが魅力のダークトーンなど、さまざまなタイプがあります。どのパターンもトーンさえ合っていれば、違うカラー同士でもまとまり感が出るのがポイントです。

 ・同系色コーディネートには差し色も◎
ワントーンコーディネートと同じく、袴と振袖を同じような色で揃える同系色のコーディネートです。これまでは上半身が赤色なら下半身は紺色といったように、異なる色でメリハリをつけるのが一般的でした。シンプルな雰囲気のデザインが好きな方は、色を揃えてコーディネートするのもおすすめです。同系色コーデを成功させるポイントとして、1つめは小物に差し色をもってくるとよいでしょう。いくら同系色コーデが流行っているからといっても、すべてを同じ色にしてしまうと全体の印象がぼやけてしまうので、全体のコーディネートを検討する上では、小物に差し色を持ってくると◎。また、重ね衿や半幅帯に別の色合いを選ぶことで、コーディネートを引き締めることもできます。2つめは、色の濃淡でアクセントをつけること。白に近い淡いピンクの振袖に、やや濃いピンクの袴を合わせるといった例が挙げられます。どちらの方法もメリハリのつけ方がさり気なく、洗練された印象になるのが良い点です。同系色コーデは色の組み合わせが少ないため、初心者でも簡単にトレンドを取り入れやすいというメリットもあります。

・バイカラーや蛍光カラーで個性的なスタイルを演出
バイカラーコーディネートとは、色数を2色程度に絞ったコーディネートのことを言います。最も簡単なのは袴と振袖に別々の色合いのものをもってくる方法です。従来の袴スタイルに近いですが、現代的に見せるには柄の数を極力おさえることが大切! シンプルに見せることで、より2つの色が際立つでしょう。中には色があるのは振袖の柄だけで、振袖の地色と袴はホワイトでまとめるといったような大胆な色使いのコーディネートもあります。「きれいな雰囲気もよいけれど、派手な雰囲気も好み」という方には、アクセントに蛍光カラーを取り入れるのもおすすめです。ブラックの地色に蛍光イエローの柄をポイント使いしたものなどが良いでしょう。

 ・レトロモダンが今どきのトレンド
昔からある古典的なデザインに現代的なアレンジを加えたものをレトロモダンと言います。伝統的な矢羽根柄や七宝柄も、トレンドカラーで描かれているだけでとても新鮮な印象に見えます。また、アンティーク調の洋花柄も人気が高いです。和と洋を組み合わせることで独特の存在感が生まれ、洋花特有のエレガントな雰囲気もあり、印象的なコーディネートを実現することができます。レトロモダンと言っても、柄の描かれ方や色合い、合わせる小物によってイメージはさまざま。正統派の雰囲気を色濃く残したもの、カラフルな色でポップにまとめたもの、リボンなどの女の子らしいアイテムを加えたガーリースタイルなど、多彩なコーディネートが可能なので、お好みのスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。

着物で参列するときのコーディネートについて

卒業式は厳粛な式典です。洋服ならフォーマルなスーツやワンピースを選ぶように、着物もその場に合ったものを選ばなければなりません。式典に臨む際のマナーやコーディネートについてお伝えします。

 ・訪問着
入学式や卒業式に着て行く着物の中で1番人気なのが訪問着。格付けでいうと留袖の1つ下にあたります。紋を入れれば準礼装、紋を入れなければ略礼装となります。フォーマルな式典のほか、結婚式への参列、お茶会、観劇など幅広いシーンで使える上、年齢や未婚既婚を問わずに着られる便利な着物です。最近は、紋なしの訪問着を選ぶお母さまが多いと言われています。紋がないほうがいろいろな場で着られること、レンタルの需要が高まっていることがその理由です。レンタル品は基本的に紋が入っていません。

・色無地
色無地とは、黒以外の1色で染め上げられた、柄の全く入っていない着物のこと。デザインはシンプルなゆえに引き立つ、凛とした美しさが魅力です。ほかの着物よりもぐっと落ち着いた雰囲気なので、どちらかといえば卒業式に向いているといわれています。着物は着てみたいけれど、洋装派のお母さまたちの中で、あまり目立ちたくはないという方にもおすすめです。柄の格付けや季節感に悩まなくてよいというのも、着物初心者には嬉しいポイント。その一方で、帯や小物の合わせ方で、いろいろなイメージを演出しやすく、コーディネートのしがいがある着物でもあります。

・着物で参列する場合のマナー
入学式や卒業式の主役はあくまでもお嬢さま。お母さまはお嬢さまより目立つことがないよう、1歩引いた装いに徹することが好ましいとされています。洋装ならブラックやネイビー、オフホワイトなどのカラーを選ぶのと同じく、着物もパステルカラーやスモーキーカラーといった、上品でやさしい色合いのものを選ぶと良いでしょう。

 「感謝」「お別れ」のイメージが強い卒業式なら、ブルーやグレーなどのより落ち着いた色を選ぶと良いでしょう。「お洒落」「可愛らしい」というよりは、「気品」や「美しさ」が感じられるかどうかを考えてコーディネートしてみるのも良いでしょう。着物はスーツやワンピースよりも準備に手間がかかりますが、そこに費やした時間そのものがお祝いや感謝の気持ちとなって表れます。せっかく着物を着たなら、たくさん記念撮影をして思い出をしっかりカタチに残しましょう。

・卒業式の際に持参しておきたい小物
着物用のバッグは小ぶりなものが多く、それほど物が入りません。卒業式では記念品やいろいろな資料が配られることがあるため、A4サイズが収まるサブバッグがあると便利です。色は黒やネイビー、オフホワイトなどの落ち着いたカラーで、無地のものが上品です。

まとめ

いかがでしたか。卒業袴の成り立ちやトレンドの傾向、お母様が式典に参列するための着物紹介やマナーなどをご紹介しました。卒業式は新たな旅立ちをお祝いする大切な行事です。山正山﨑でもさまざまな種類の卒業袴をご用意しています。