
4月は新生活の季節。入学式に出席する保護者さまは、どのような装いで行こうかと迷ってしまうもの。今年入学式に出席する方は着物で列席してみるのはいかがでしょうか? お子さまの特別な1日だからこそ、ぜひ華やかな着物を着用しましょう! 今回は入学式に相応しい着物についてお伝えします。
【目次】
1 入学式で着物を着る魅力って?
2 入学式に相応しい訪問着
3 入学式に相応しい小物選び
4 雨だった場合、気をつけることは?
5 まとめ
入学式で着物を着る魅力って?

入学式で着物を着る魅力はたくさんあります! ここでは、その魅力をいくつか紹介します。
魅力1 日本の伝統美を感じられる
着物は日本の伝統的な正装であり、格式やシーンに応じてさまざまな種類があります。着物は華やかでありながら上品な印象を演出することができ、特に淡い色合いや繊細な柄の着物は、入学式の晴れやか雰囲気にぴったりです。
魅力2 お子さまや家族にとって特別な思い出になる
お子さまにとっても「母が着物を着てお祝いしてくれた」ことは心に残る思い出になります。 家族写真を撮る際にも、着物姿は格式があり、美しい記念になります。
魅力3 周囲と差がつく上品な装いが高評価
スーツが主流の中、着物を着ることで周囲とはひと味違う品格を演出できます。また、着物を着ることで、立ち居振る舞いが自然と美しくなり、大人の女性としての優雅さや品格が増します。背筋が伸びて、いつもより自信を持てる方も多いです。
魅力4 季節感を楽しむ
春の入学式に合わせて、桜や梅、蝶などの春らしい柄の着物を選ぶと、季節を取り入れた装いになります。日本ならではの「四季を感じるおしゃれ」を楽しむことができます。
魅力5 体型を気にせず美しく着られる
洋装と違い、体型を気にせず綺麗に着こなせるのが着物の魅力。帯の締め方で姿勢が良くなり、美しい立ち居振る舞いを演出することができます。
入学式に相応しい訪問着

入学式に相応しい着物として代表的なのが訪問着。入学式におすすめの訪問着の色や柄、帯などをご紹介します。
色の選び方
春らしく、明るい色合いがおすすめ。淡いピンクや優しい色合いが良いでしょう。また藤色(薄紫)は上品で気品溢れる雰囲気に見えるのでおすすめ。水色や淡いブルーは清潔感を演出できます。クリーム色やベージュはどんな帯や小物にも合わせやすいのが特徴です。若草色や淡いグリーンは春らしいイメージになるので入学式に人気のカラーです。
柄の選び方
・春の花柄(桜・梅・藤・牡丹など)
桜は、日本の国花として古くから親しまれてきた代表的な春の花です。春らしく、華やかな桜は特に人気が高い柄です。桜は古くは「サ」が田の神、「クラ」が神座を意味する言葉として、五穀豊穣の象徴とされてきました。位の高い人が身につける着物の柄であったりと勲章モチーフとしても桜を使用することが古くから多かったようです。このように桜の柄は縁起の良い物事の始まりともされています。梅は寒さの中で他に先駆けて薫り高い花を咲かせることから、古来より尊ばれる植物としても知られています。その他にも、藤は子だくさん、牡丹は富貴の象徴とされ、めでたい柄として知られており、通年で着用できます。
・縁起の良い吉祥(きっしょう)文様
縁起の良い吉祥文様の柄をモチーフにした着物を選ぶのも良いでしょう。吉祥文様とは、伝統的な文様の中でも、特におめでたいものや縁起の良いものをモチーフにした柄のことを言います。いくつかご紹介いたします。
鶴亀・・・「鶴は千年、亀は万年」という言葉の通り、長寿の象徴とされています。
松竹梅・・・寒い冬でも緑を保つ松、真っ直ぐに伸びる竹、他の花に先駆けて春に咲く梅、この3つが一つになった縁起の良い柄です。
鳳凰(ほうおう)・・・中国から伝わった想像上の瑞兆(ずいちょう/良いことが起こる前兆)で、鳥の王といわれています。
花喰鳥(はなくいどり)・・・花が咲いた小枝、松の小枝、組紐の帯などをくわえた鳥の文様のことを言います。
橘(たちばな)・・・不老不死の理想郷に生える木といわれ、長寿の象徴とされています。
御簾(みす)・・・平安貴族が使用した簾。御簾、几帳、檜扇は王朝文化を象徴する文様です。
几帳(きちょう)・・・室内を仕切るカーテンのようなもので、着物には几帳の中に植物文様などを配した雅な柄として描かれています。
檜扇(ひおうぎ)・・・王朝文化を意味する雅な柄。扇面には松竹梅など縁起の良い草花などが描かれています。
御所車(ごしょぐるま)・・・平安貴族の乗り物のことで、礼装用の雅な柄。
貝桶(かいおけ)・・・貝合わせの貝を入れる器。貝合わせは結婚・貞操を象徴しています。
熨斗(のし)・・・祝事の儀式に用いられているもの。おめでたい柄です。
四君子・・・まっすぐ伸びる竹、早く咲く梅、王者の香りがする蘭、長寿の象徴である菊の4つを揃えた文様です。
宝尽くし・・・中国由来の宝物の柄で、室町時代末期からおめでたい柄で人気が高いです。
南天・・・南天は読み方が「難転」と同じため、縁起のよい木とされています。
入学式に相応しい小物選び

入学式に相応しい、着物に合わせる帯や小物についてご紹介します。
袋帯
着物と同じように帯にも格があります。入学式のような厳かな雰囲気の式典の場合に相応しい帯は袋帯です。結婚式の際には、金や銀糸をふんだんに使用した豪華な袋帯を使いますが、入学式の場合は金糸などは控えめにした品の良いものが主流とされています。喜びが重なるようにという意味を込めて「二重太鼓」という形に結びます。着物の帯は、着物と同系の色で合わせると落ち着いた印象を演出することができます。また着物の柄と帯の柄を同じ古典柄にすることで統一感のある装いにもなります。帯は落ち着いた色味にして、帯揚げや帯締めに反対色をアクセントとして使うと、コーディネートに差がつきます!
小物
入学式の場合は、長襦袢や半衿は白や着物に合わせた薄い色を選びましょう。半衿は、白もしくは白に淡い色糸の刺繍入りや薄い色がいいでしょう。フォーマルなシーンの場合は白足袋が基本です。バッグや草履は着物に合わせたものを使いましょう。バッグは着物とのバランスがとれていれば洋装用でも構いません。入学式の場合は、式典後に学校からたくさんの配布物が配られるので、折りたたみができるサブバックがあると便利です。草履は白やシルバーなど、フォーマルなものを選びましょう。かかとが高いほど格式が高いと言われています。式典の場合は5〜6cmくらいが良いでしょう。
雨だった場合、気をつけることは?

せっかくの入学式。着物で参加したいけれど、天気が怪しい。雨が降るかも? と悩んでいるママ必見。もし雨になった場合は、事前に雨用コートを着るのが良いでしょう。着物用のレインコートのことで、着方が異なる一部式と二部式の2つの種類があります。
一部式・・・上下一体型のコートで簡単に羽織ることができるので急な雨でも安心
二部式・・・上下分離式で小雨なら上半身のみ着用することも。
また急に雨が降ってきたら、着物の裾をあげてクリップで固定することで泥はねや水はねによる汚れを防ぐことができます。雨の日でも履ける草履も数多く登場しており、特におすすめは雨草履。雨よけカバー付きの草履で、ひどい雨の場合に便利です。足袋の雨対策として撥水足袋や撥水足袋カバーを履いておくと足元が濡れにくくなります。
もしも着物が雨に濡れてしまった場合の対処法としては、水分を早めに拭き取ることがポイントです。乾いたハンカチや手拭いなどで拭き取り、強く叩かず押し潰さない、こすらないことがポイントです。着物の絹はとても繊細な素材なので濡れたまま放置しておくと生地が傷んでしまったり、色褪せする原因にもなります。泥はねがある際は、擦ったり叩いたりすると汚れがさらに広がってしまう可能性も。乾燥してからお手入れブラシなどで少しずつ汚れを落としましょう。雨に濡れていなくても雨の日に着た着物は湿気で水分を含んでいます。そのまましまってしまうとカビの原因にもなりますので、帰宅後は着物を干すようにしましょう。直射日光は色褪せの原因にもなるので必ず陰干しが必要です。できれば着用後は、着物専門店でクリーニングをすることをお勧めしています。
山正山﨑では、初心者でも安心して着ることができる着付け教室を実施しています。入学式前に自分で着物を着られるようにしたいという親御さんも多く、人気を集めています。
「着物の着付けは初めてだけど、着られるようになるのかな?」と不安になる方も安心! 専属の着付けのプロが、分かりやすく丁寧に指導します! ご自宅に眠っている着物を入学式で着用してみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたか。今回は入学式に相応しい着物についてまとめました。入学式はどんな服装で列席していいかわからないという親御さんも多いかと思います。着物というとハードルが少し高く感じられる方もいるかもしれませんが、せっかくのお子さまの晴れの日、ぜひお母さまも着物で出席してみてはいかがでしょうか。