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2025.03.27
コラム

2025年! 呉服屋がおすすめする春の着物お出かけスポット〜豊橋・豊川・蒲郡編〜

暖かな春の季節。着物でお出かけしたいと思っている方におすすめ! 愛知県豊橋市にある呉服専門店山正山﨑がおすすめする春の着物お出かけスポットをご紹介します。

【目次】
1 春におすすめの着物の色合いや柄
2 春の着物お出かけスポット〜豊橋市〜
3 春の着物お出かけスポット〜豊川市・蒲郡市〜

4 まとめ

春におすすめの着物の色合いや柄

まずは春の着物コーディネートにおすすめのカラーをご紹介! 春の着物コーディネートは、なんと言っても「春色」を取り入れて季節を楽しむのがいいでしょう。たとえば、桜色の着物や菜の花の色合いのような軽やかなイエロー、グリーン、そしてラベンダー色など、大人のような落ち着いたカラーがおすすめです。

・桜色
春先にぴったりの人気色でもある桜色。薄いピンク色で、優しいカラーが可憐な雰囲気を演出してくれます。淡い色の帯を合わせるとさらに春の装いになります。

・軽やかなイエロー
パッと明るくしてくれる黄色。春の日差しにも合い、存在感も抜群! バランスよく上品に着こなすことができます。

・洗練されたラベンダー色
淡い紫のようなラベンダー色は古くから高貴な色として知られており、大人の雰囲気を演出することができます。

また、春先におすすめの着物コーディネートとして、

1)着物の柄に使われている色から帯の色を決めよう
2)着物の色の反対色を取り入れた帯に使用
3)着物と帯を同系色にしよう

といった3つのコツがあります。
半襟や帯締め、足袋といった小物の色も着物や帯で使っている色調と合うようにコーディネートすることで統一感を出すことができます。
また柄にも注目! 春の柄は、桜・藤・牡丹(ぼたん)・杜若(かきつばた)・菖蒲などがあります。

・桜
桜は日本を代表する花の一つ。花のみがデザイン化されて描かれていれば季節を問わず着用できます。

・藤
日本では、藤の花の紫は「高貴な色」とされ、古来から多くの和歌で詠まれてきました。また「ふじ」は「不死」を連想させることから、子孫繁栄・長寿の象徴とされおり、縁起の良い柄の一つです。

・牡丹
美しさから幻想の華を描く「宝相華」のモチーフとしてさまざまな文様に使われています。唐草と合わせた「唐草牡丹」や能装束でも有名な「唐獅子牡丹」、伝説や伝承から生まれた「蝶牡丹」などひじょうに多くのバリエーションがあります。

・杜若
杜若の花は幸運を運んでくる「燕」の姿に似ているため、幸運が訪れるという意味があります。

・菖蒲
勝負・尚武(武士の心得)と同音のため、甲冑や武具などに多く使用され、延命長寿を願う意味があります。 一説によると有栖川家が所蔵していたからともいわれる名物裂の文様と言われています。

また、通年着られる柄として、下記のような柄もあります。
・吉祥文様(きっしょうもんよう)
伝統的な文様の中でも特にめでたく縁起のいいものや、動植物をモチーフとしたものを指します。

・有職文様(ゆうそくもんよう)
平安時代に中国から渡来し、格式ある文様として日本に定着。皇族や公家の衣装や調度品の文様として使われていたのが始まり。七宝(しっぽう)・亀甲(きっこう)・立涌(たてわく)・青海波(せいがいは)・向い蝶などが代表的な柄です。

・植物
ヘチマやひょうたん、紅葉、菊、松、梅、椿などの植物は通年着ることができる柄で人気です。

・幾何学模様
市松(いちまつ)・格子・水玉・縞(しま)・卍(まんじ)つなぎ・三角・麻の葉などの幾何学模様は個性的でおしゃれ!

このように春らしい色や柄を揃えると、春の装いを表現することができます!

春の着物お出かけスポット〜豊橋市〜

それでは、春の着物お出かけスポットをご紹介! まずは愛知県豊橋市です。
豊橋市は、愛知県の東に位置する東三河地方の中核市。新幹線が停まり、利便性も高く、市内には市電や歴史的建造物など情緒あふれる街並みが広がります。

おすすめ1)豊橋公園
豊橋市民のシンボル的な公園。広々とした敷地内には吉田城をはじめ、お抹茶をいただける三の丸会館など和のスポットが点在。豊橋市美術博物館で芸術の秋も満喫できます。道すがら紅葉も楽しめる魅力満載の公園です。

おすすめ2)二川宿本陣資料館
東海道五十三次33番目の宿場、二川宿と近世の交通にまつわる資料を公開しています。資料館の隣には、江戸時代に本陣を勤めた馬場家のお屋敷、旅籠屋、商屋の遺構も。当時の姿が残されていて、雰囲気ある和の空間を見学できます。季節ごとにイベントも行われているので、ホームページで最新情報をチェックしてみてください。

おすすめ3)豊橋市公会堂
大通りからもひときわ目を引く豊橋市公会堂。鉄筋コンクリート造りにおける近代的建築物の発祥ともいわれており、風格ある佇まいや優美な意匠が高く評価されています。ロマネスク様式に彩られた建物は、どこを背にしても絵になる場所ばかり。和と洋が織り成すレトロモダンな趣を楽しんで。

おすすめ4)豊橋ハリストス正教会
大正2年(1913年)に建てられたロシア正教の教会。ビザンチン様式の白亜の聖堂であり、緑の屋根の尖塔が印象的。国の重要文化財として知られています。外観の見学は無料なので自由に見ることができます。写真映えスポットとして人気の場所です。

おすすめ5)商家 駒屋
主屋・土蔵など8棟の建物で、問屋役や名主などを勤めた田村家の遺構として知られています。豊橋市内に数少ない江戸時代の建造物で、当時の商家の一般的な形式を良く残しており豊橋市指定有形文化財となっています。

おすすめ6)野依八幡社のシダレザクラ
豊橋市南部エリアにある野依町内にある神社。境内には春になるとシダレザクラが咲き誇ります。地面に向かって流れるように枝が伸び、独特の趣を生み出しています。推定樹齢300年以上の樹木で、市指定天然記念物や「とよはし巨木・名木100選」にも指定されています。

おすすめ7)吉田城
吉田城は1505年に築城された今橋城が後に改称されたもので、現在は昭和29年に復興された鉄櫓が豊川のほとりに建っています。豊橋公園内にあり、美術博物館、三の丸会館とともに多くの人々に親しまれています。

おすすめ8)安久美神戸神明社
本殿・幣殿および拝殿・神楽殿・神庫・手水舎は国の登録有形文化財。毎年2月11日には“赤鬼と天狗のからかい”神事で有名な「鬼祭」が行われます。鬼祭は国の重要無形民俗文化財に指定されており、境内は多くの見物客でにぎわいます。

おすすめ9)三の丸会館
昭和61(1986)年、豊橋公園内の旧吉田城三の丸跡に開設。館内では茶席を開いており着物を着てお出かけするにはぴったりの場所です。(午前10時から午後4時まで《一服・400円(おかし付き)》)

おすすめ10)大学記念館(愛知大学)
旧陸軍第15師団司令部として造営。師団廃止後は騎兵第4旅団の司令部として、戦後は愛知大学本館、東亞同文書院大学記念センター等として使用されています。文化庁登録有形文化財として知られています。

春の着物お出かけスポット〜豊川市・蒲郡市〜

次に紹介するのは、豊橋市のお隣、豊川市と蒲郡市のおすすめ着物お出かけスポットです。

おすすめ1)豊川稲荷 豊川市
日本三大稲荷の1つ。商売繁盛のご利益を求めて全国から年間500万人もの参拝客が訪れます。風格ある本殿はもちろん、狐像が所狭しと並ぶ霊狐塚も圧巻。毎年11月の第3土・日曜日には秋季大祭も開催されます。参拝の後は、周辺の門前町を散策することもお忘れなく。豊川いなり寿司などのご当地グルメを扱う飲食店やみやげもの店が100店以上並び、見ごたえありです。

おすすめ2)赤坂休憩所 よらまいかん 豊川市
江戸時代の建築様式を再現し、2階には赤坂宿を描いた浮世絵を展示しており、宿場町として栄えた江戸時代の様子を観覧できます。内外にベンチがあるので、足をのばしてくつろげる空間にもなっています。

おすすめ3)穴観音古墳のコヒガンザクラ 豊川市
6~7世紀頃の横穴式石室の巨石円墳があり、その周りには約50本のコヒガンザクラが咲いています。春になると、このコヒガンザクラを見に多くの観光客が訪れます。

おすすめ4)五社稲荷社 豊川市
赤い大きな鳥居が印象的な五社稲荷社。五穀豊穣、商売繁盛、福徳円満の神として崇敬され、毎月1日、15日の月次祭(つきなみさい)には、多くの参拝者があり、露店も出てにぎわっています。

おすすめ5)桜トンネル 豊川市
豊川公園の南側にある桜トンネル。全長約1kmに約270本の桜が咲き誇ります。桜の時期には「とよかわ桜まつり」が開催され、夜間にはライトアップされた桜を楽しむことができます。

おすすめ6)蒲郡クラシックホテル 蒲郡市
日本を代表するクラシックホテルで、三河湾の絶景を望む優雅な休日。わずか27室。行き届いたサービスの中、贅沢な時間をお過ごしください。お食事は地元の幸を活かした個性豊かな2つのレストランが楽しめます。

おすすめ7)海辺の文学記念館 蒲郡市
ノーベル文学賞を受賞した「川端康成氏」をはじめ、蒲郡市出身の直木賞受賞作家 「宮城谷昌光氏」や芥川賞受賞作家「平野啓一郎氏」の作品なども展示。館内では、5年後〜10年後の未来に手紙を投函することもできます。

おすすめ8)ベンチアート001 「タ」 蒲郡市
安藤 昇氏によるタイルデザイン。竹島をモチーフにしたタイルアートで、着物を着て写真を撮るとフォトジェニック間違いなし!

おすすめ9)八百富神社 蒲郡市
日本七弁天のひとつであり、開運・安産・縁結びの神を祀っています。本殿にはお金がたまるとされる「福種銭」があり、これを使うことによって福徳やご縁が戻ってくると言われています。

おすすめ10)西浦温泉桜まつり 蒲郡
毎年4月第1週土日に開催される「西浦温泉桜まつり」。来園された方には甘酒(無料)や、みたらしダンゴ(宿泊客無料・一般客2本100円)の振舞を実施しています。

まとめ

いかがでしたか。今回は春の着物の装いから、豊橋・豊川・蒲郡のお出かけスポットをご紹介しました。ぜひ着物を着てお出かけしてみてくださいね! また山正山﨑では、着付け教室も人気です。自分で着付けをして、着物を着てお出かけするのもおすすめです!