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2023.08.30
コラム

振袖帯結びのコーディネート術

   

 

成人式を迎える女の子たちをとびきり魅力的に見せてくれる振袖。着物本体に意識が向かいがちですが、実は帯も周りからの注目度がかなり高く、手が抜けないアイテムです。また、結び方1つを取ってもそれぞれ演出できるイメージが異なり、コーディネートのしがいがあります。振袖と同じくらい帯にもこだわって、周りと差がつく晴れ姿を叶えましょう。

【目次】
1 成人式の振袖に合わせる帯の種類や結び方
2 帯小物のコーディネートも極めよう
3 山正山﨑ならではの上品な帯コーディネート
4 まとめ

成人式の振袖に合わせる帯の種類や結び方

着物と同様に、帯にも成人式にふさわしい格式や結び方があります。TPOに合ったコーディネートを完成させるためにも、まずは基本をしっかり押さえておきましょう。

振袖には袋帯を合わせるのがお約束

未婚女性の第一礼装である振袖には、それに釣り合う格式高い袋帯を締めます。袋帯とは、布の表地と裏地を袋状に縫い合わせた帯のこと。長さは430~450cmと名古屋帯よりも60cm以上も長く、ボリューム感のある華やかな結び方ができます。金糸や銀糸をふんだんに用いた豪華なデザインが多いのも特徴です。ここ数年はシンプルなコーディネートが流行している影響もあって、あえて柄を控えた袋帯も人気が高まっています。格が高い帯といえば丸帯もありますが、こちらは袋帯よりもさらに長くて重く、取り扱いが難しいため、成人式の振袖に合わせることはほとんどありません。現在では花嫁衣装や舞妓さんの衣装で使われるのみとなっています。

==柄の入り方について==
■全通
帯の端から端まで柄が施されているタイプ。柄が多い分、ほかの六通やお太鼓と比べるとやや重く、高価な傾向にあります。その一方で、柄の切れ目を気にせずに多彩な結び方も自在にできるというメリットがあります。

六通
全体の約6割に柄が施されている帯です。帯を締めた際、内側にきて表から見えなくなる部分は無地になっています。柄がない部分は見せられないため、一部できない結び方がありますが、近年この六通柄が主流となっています。

お太鼓
名前の通り、お太鼓結び用の帯のこと。太鼓やタレ、お腹の部分など、お太鼓結びにした時に目立つところにだけ柄があり、とび柄やポイント柄とも呼ばれます。袋帯よりも名古屋帯に適応している柄付けであり、振袖に締める袋帯ではお太鼓柄はあまり見受けられません。

帯結び代表的な結び方3選

お太鼓系結び
数ある帯結びの中で、現在一番オーソドックスなのがお太鼓結びです。名古屋帯で結ぶお太鼓結びはお太鼓部分が一重にしますが、フォーマルな場面では華やかさを出すため袋帯を結びお太鼓を二重にします。かつて未婚女性の正装のシーンに結ばれたアレンジ結びの元祖”ふくら雀”。雀が寒い時期に羽根の中に空気を入れてふっくらふくらむ様子と、結び目が似ていることからこの名が付きました。「服良雀」と書くこともあり、縁起の良いモチーフとしても親しまれています。この結び方をベースに様々なアレンジ結びが存在しますが、清楚で上品なイメージを演出したいお嬢様におすすめ。お太鼓の大きさを変えれば、どんな体型の方でもバランスよく似合わせられます。

文庫結び
武家の女性の帯結びとして江戸時代から愛されてきた伝統的なスタイルです。左右に羽根を垂らしたリボンのようなフォルムがとってもキュート。基本の形はシンプルですが、上にリボン結びを重ねたり、ひだを多く作ったり、左右の羽根の大きさを変えてアシンメトリーにしたり、さまざまなアレンジが楽しめます。

立て矢結び
斜めに結んだリボンを矢に見立てた結び方。左右非対称な形や、背中からはみ出すほど大きなリボンがインパクト大。伝統的な帯結びでありながら個性的な雰囲気が楽しめます。また、もともとは大奥で働く女性たちがしていた結び方というだけあり、キリっとした印象も。華やかさや大人っぽさを求める方や、背が高いお嬢様にぴったりです。

帯結び成人式ではNGな結び方

一重のお太鼓結び
普段は大変重宝する結び方ですが、振袖に合わせるのは×。あくまでもカジュアル向けであることを覚えておきましょう。

角出し結び
文庫結びよりも大人っぽい雰囲気が出せると人気ながら、こちらもフォーマルな場には不向き。紬などの普段着に合わせるのが一般的です。

銀座結び
「結ばずにねじるだけ」という独特な締め方がとてもお洒落。しかし小紋や紬向けの結び方なので、振袖とは格が釣り合いません。

帯結びなりたいイメージと色えらび

可愛らしくなりたい
振袖と同系色の帯が◎。さらにパステルカラー同士で合わせると、可憐なイメージがより引き立ちます。優しい色合いやワントーンコーデは今のトレンドなので、旬の装いを楽しみたい方も要チェックです。

■華やかに装いたい
お祝いの場にふさわしい華やかさを出すなら、やはり金色の帯は外せません。振袖には金糸が多用されているため、明るめ・暗めどちらの振袖とも調和しやすいという利点もあります。

ポップで個性的なコーディネートに
赤×緑、白×黒など、振袖の補色の帯を選ぶと、コーディネートにメリハリが生まれます。補色を用いる場合は、振袖と色の強さを合わせるのがポイントです。

帯小物のコーディネートも極めよう

帯まわりの表情は、帯締めや帯揚げなどの小物をきちんとコーディネートすることで仕上がります。それぞれのアイテムの役割や選び方のポイントなどをチェックして、パーフェクトな装いを目指しましょう。

帯揚げ&帯締め

帯を締める時に必ず使うのが帯揚げと帯締め。どちらも帯結びを美しく保つのに欠かせない重要なアイテムです。それと同時に帯を彩る役割も担っているため、どんな色柄の物を選ぶのか、どんな結び方にするのかが非常に重要になってきます。一般的には、振袖全体のバランスを整えられるものを選ぶのがおすすめ。例えば、振袖と帯が同系色なら帯締めや帯揚げは補色にする、といった具合です。まとまり感を出したい場合は、振袖や帯に使われている色から1色ずつ取り入れると良いでしょう。また、成人式に用いる際は結び方に多少の遊び心を加えてもOK。結び方を工夫することで同じアイテムでも印象がガラリと変えられるので、着付け士に相談しながら色々試してみてください。

==帯揚げのアレンジ結び==

■花結び
大輪の花をかたどった豪華な結び方です。帯揚げを2色使いするとさらに凝った印象になります。

一文字結び
帯の上部にそって一直線に帯揚げを締めます。通常よりも帯揚げの幅を太くたっぷり見せるのがポイント。シンプルな中にも若々しさが光ります。

■リボン結び
ユニークで可愛らしいアレンジがお好みのお嬢様に◎。特にレトロモダンな柄の振袖と好相性です。

扇形アレンジ
扇のような形にすることで、上品かつ大人っぽい雰囲気に仕上がります。さり気なくこだわりを発揮したい方にぴったり。

==帯締めの飾り結び==

■寿結び
成人式のほか、結婚式にも最適なおめでたい結び方です。本結びの紐の流れを下から上に向けて結んでいきます。

藤結び
帯締めを交互に重ねて結ぶことで、とても印象的に。大人っぽいコーディネートによく似合います。

華ぶさ結び
本結びの後、左右の紐で蝶結びを作るのが特徴です。キュートな魅力が光ります。

==飾りが付いたタイプの帯締め==

ここ数年、はじめから飾りが付いているタイプの帯締めに注目が集まっています。とても華やかなので振袖と相性抜群。どんな種類があるのか、代表的なものをご紹介します。

花飾り付き
存在感たっぷり。愛らしいデザインの振袖によく似合います。

パール付き
上品でエレガントな印象。落ち着いた雰囲気のコーディネートに最適。

つまみ細工付き
日本の伝統工芸品であるつまみ細工なら、古典柄の振袖とも品良く調和します。

トンボ玉付き
品揃えが充実しているので、どんな振袖とも合わせやすいです。

==帯留め==

「飾り付きの帯締めの中で気に入るものがない。けれど何か装飾は欲しい」という方は、帯留めもチェックしてみましょう。着物用のブローチのようなもので、帯締めに後付けすることができます。

サイズは大きめがおすすめ
華やかな色柄の振袖や帯に負けないよう、通常よりも大きめの帯留めを選びましょう。スワロフスキーを贅沢にあしらったものや象牙風のものなど、インパクトのあるタイプが◎。

おめでたいモチーフならさらにGOOD
成人式はお祝いの場。縁起の良いモチーフが入っているとより粋な着こなしになります。例えば、「出世」を象徴する蝶は女性らしさもあって人気です。

==帯飾り==

バックスタイルのお洒落におすすめなのが帯飾りです。帯の結び目に添えることで、いっそう華やかな雰囲気になります。コサージュ感覚でさっと差すだけなのでとても手軽。専用のものをわざわざ用意しなくても、お手持ちの髪飾りを使っても問題ありません。後ろ姿は自分では見えませんが、周りからは注目される部分なので、細部までこだわってください。

山正山﨑ならではの上品な帯コーディネート

多彩なイメージを創り出すことができる帯や周辺の小物類。山正山﨑ではお嬢様のなりたいイメージをしっかりヒアリングし、ベストなコーディネートをご提案しています。パーソナルカラーの知識を持つスタッフもいるため、色の似合わせ方もばっちり。お気軽にご相談ください。

▲成人式らしい華やかさあふれる真っ赤な振袖を、大人っぽい帯で引き締めたコーディネート。若々しさと、大人の女性ならではの淑やかさが絶妙なバランスで調和し、とてもエレガントです。梅や桜など日本を代表する花々が、華麗な雰囲気をいっそう引き立ててくれます。帯締めは振袖とリンクする赤、帯揚げは優しげなうぐいす色を選んで落ち着いた印象に。帯結びは文庫系のアレンジでバックスタイルも非常に上品です。

 

▲目が醒めるような水色とカラフルな花柄が、唯一無二の存在感を放つ一着。個性的な振袖に負けないよう、帯も豪華絢爛なデザインをセレクト。振袖と同じ水色が帯にもところどころ配されており統一感があります。シックな黒とゴールドの色合いが、華やかな中にも気品と落ち着きを印象づけるカギ。振袖の補色であるオレンジの帯揚げは、それだけでもアクセントになるところ、さらに花結びにして思い切り華やかに。振袖の柄にも使われているカラーなためまとまり感もあり、インパクトの強いコーディネートもセンス良く映えます。

▲大勢の中でもひときわ目立つ色鮮やかなイエローの振袖に、クリーム色の帯を合わせて明るいイメージを演出。同系色でまとめつつ、色の濃淡でメリハリをつけるテクニックは、令和の流行りであるワントーンコーデの特徴です。振袖がバラ柄で華やかな分、帯は控えめなデザインにしてバランスを取っているのもポイント。バラと同じパッションピンクの帯揚げが、全体を引き締めるアクセントになっています。立て矢結びをベースにした可憐な帯結びに添えた、紫×水色の帯飾りも技ありな印象。正面も後ろ姿もトレンド感満点です。

まとめ

いかがでしたか。今回は帯のコーディネートについて解説しました。帯は振袖に次いで面積が大きいだけに、イメージを大きく左右する重要なアイテムです。特に後ろ姿においては帯が顔だといっても過言ではありません。だからこそ振袖が決まったら、ぜひ帯まわりのコーディネートにも力を入れてみてください。きっとワンランク上の素敵な振袖姿が完成させられるはずです。