愛知県豊橋市で振袖や学生服・学校用品、着物、七五三衣装を取り扱う(株)山正山﨑「お知らせ」ページです。

お知らせCOLUMN

2024.02.22
コラム

振袖準備3つのプランとお支度の方法

一生に一度の成人式を華やかに彩る振袖。近年では高校3年生のうちから下見をスタートするご家庭も多く、お気に入りの振袖を選ぶには早めの動き出しが大切になっています。まずはレンタル・購入・ママ振それぞれのお支度方法の特徴を確認しておきましょう。

【目次】
1 レンタル振袖の魅力
2 振袖購入の良いところ
3 ママ振も近年は人気
4 まとめ

レンタル振袖の魅力

振袖を準備するにあたり多くの方がまず思い浮かべるのがレンタルだと思います。実際、レンタルが選ばれる割合は3つのプランの中で最も高く、今や振袖プランの定番となっています。1番人気の理由を探ってみましょう。

レンタル振袖は価格がリーズナブル

最大のメリットはやはりリーズナブルに振袖が楽しめること。購入するよりも安い金額で好きな振袖を選ぶことができます。また、振袖を着付けるためには帯、帯締めなどの小物類も必要ですが、それらをまとめたお得なレンタルセットもあり大変便利。平均20~30万円ほどで最低限のアイテムをすべて揃えることができます。

レンタル振袖はトレンドのデザインがいっぱい

洋服ほどめまぐるしく変化するわけではありませんが、振袖も数年単位で流行が入れ替わっています。毎年、夏休みに合わせて各ブランドからその年の最新振袖が発表されるので要チェック。そしてレンタル振袖には、トレンドを押さえたデザインがたくさん揃っています。ここ数年はくすみカラーやヴィンテージ感のあるダークカラーが大流行中。人気の振袖を狙う場合は早めの予約をおすすめします。

レンタル振袖はその時の気分でセレクトしやすい

購入の場合は長く着ることを想定して、時代に左右されない王道のデザインを選ぶ傾向にあります。しかし、レンタルなら1回限りと割り切って、自分がその時に良い! と思ったデザインを素直に選びやすいもの。令和ならではのトレンド感のある振袖や、ちょっと攻めたコーディネートにもチャレンジしやすいといえます。また成人式だけでなく結婚式に参列する際など、その時々で好きな振袖が着られるのもレンタルの魅力です。

レンタル振袖はメンテナンスや保管の手間がない

成人式が終わったら、脱いでそのままお店へ返却すればOKという手軽さもレンタルのメリット。例えば自前の振袖であれば、着用後は自分で専門店へクリーニングへ出さなければなりません。返却後はアイテム1つ1つをきちんと整えて収納し、虫干しなどの定期的なセルフメンテナンスも必要になってきます。長期に渡るメンテナンスの手間、クリーニング費用、保管場所の確保などの負担が一切ないというのも、レンタルが選ばれている理由です。

=レンタルの注意点=
■何度もレンタルを繰り返すとかえって高額に
振袖は成人式だけでなく、卒業式の袴にも合わせられたり、ご親戚やご友人の結婚式に参列する際やご自身の結婚式でも着られたりと、フォーマルな場で大活躍します。その都度お好みのデザインを選べるのがレンタルの醍醐味でもある一方、1回1回レンタル費用がかかることも覚えておきましょう。
■品質がピンキリ
利用される方が多いということでレンタル振袖は種類が豊富ですが、中には品質がイマイチなものもあります。「写真で見た時は素敵だったのに、実際に着てみたら想像以上に安っぽくてガッカリ…」なんてこともありえるため、お店で実物を見て納得してからレンタルすると安心です。

=レンタル振袖はこんな方におすすめ=
■成人式の1回だけ振袖が着られれば充分という方
気軽にトレンド振袖を楽しみたい方
■お金がかかっても良いから成人式の後もいろいろな振袖を着てみたい方

振袖購入の良いところ

レンタルが主流の振袖ですが、ひと昔前は購入されるご家庭も多くありました。現在でも成人のお祝いに一式あつらえる方もいます。レンタルとはひと味違う、振袖購入のメリットを見ていきましょう。

購入した振袖は好きな時に何度でも着られる

振袖はさまざまなフォーマルシーンで使える未婚女性の第1礼装です。大学や専門学校の卒業式、結婚式や披露宴への参列、ご自身の結納や結婚式、各種パーティや祝賀会、初詣など、着て行ける場は現代でもいろいろあります。すぐに返却しなければならないレンタル振袖とは違い、購入した振袖であれば着付け費用の負担のみで好きな時に何度でも着用することができます。その時の気分に合わせて雰囲気を変えたい場合は、帯だけ違うものをレンタルするのも手。帯は全身に締める割合が大きいため、デザインや結び方を変えるだけでも多彩なイメージが演出できます。また、結婚したらもう着られないイメージがあるかもしれませんが、長い袖を短く切って訪問着に仕立て直せば結婚後も着用可能。訪問着はお子様のお宮参り、七五三、入学式や卒業式、観劇やお茶会など、さらに幅広いシーンで使えて大変重宝します。

購入した振袖は自分にぴったり合った振袖が着られる

お嬢様の体型に合わせて仕立ててもらえるのも購入のメリット。着付けでもある程度はサイズ調整できますが、やはり最初からジャストフィットしている振袖のほうが、着姿が美しく見えます。着崩れも起きにくいため、着物を着慣れていない方も安心です。

購入した振袖は3世代に渡って受け継いでいくことも可能

振袖はきちんとメンテナンスさえしていけば、ご自身だけでなく妹様や従妹様と着回せるほか、お子様、さらにお孫様の代まで着ることができる、非常に息の長い晴れ着です。単なる衣服というよりは、車や宝石と並ぶ1つの財産と見なして良いでしょう。

=振袖購入の注意点=
ノーブランド品で10万円前後~、人気のブランド振袖だと20~90万円くらいが相場。オーダーメイドであれば100万円を優に超えることもあります。バブル期の頃は振袖のお支度に100万円以上かけることもよくある話だったので、それを思えば相場は下がっていますが、それでも多くのご家庭にとっては高い買い物でしょう。帯や小物類も一式揃えるとなるとさらに出費はかさみます。成人式のあと何回くらい着る機会がありそうか、先のことをしっかり考えた上で決断しましょう。
メンテナンスの手間や費用、保管場所が必要になる
振袖は正絹というとてもデリケートな素材でできています。着用後そのままタンスにしまい込んでしまうと、カビやシミ、虫食いなどのトラブルに見舞われる可能性があります。振袖を着終わった後は、必ず陰干しして汗を乾かし、クリーニングに出さなければなりません。クリーニングの後は、通気性や防虫性に優れたタンスに収納し、半年に1回は虫干し(ハンガーにかけて湿気を飛ばすこと)をするなど、丁寧なお手入れが必要になってきます。1つ1つの作業自体はそれほど難しいものではありませんが、きちんとこなせそうか事前にイメージしてみましょう。

=振袖購入はこんな方におすすめ=
■成人式の後もたくさん振袖が着たい方
■和装が好きな方

ママ振も近年は人気

ここ何年かの間に人気が急上昇しているのがママ振です。お母様が成人式で着た振袖を、現代風にコーディネートして着直すお嬢様が増えてきています。大量生産・大量消費が当たり前だった時代から、良いものを大切に長く使うことを美徳とするようになった現代的な考えに、ちょうどマッチしているからかもしれません。この章ではママ振の魅力を詳しく解説します。

ママ振はお支度費用をぐっと抑えられる

ママ振を活用すれば、本来かかるはずだった振袖のレンタル代・購入費用は0円になります。成人式にまつわる出費といえば振袖代のほかにも、着付けやヘアメイク代、前撮り代などが挙げられ、決して安いものではありません。節約できる部分は節約し、こだわりたいところにしっかりお金をかけるなど、限られた予算を賢く使えるのが魅力的。

ママ振は振袖の価値が高いことも

お母様が成人式を迎えたのは、ちょうどバブル期のころ。日本が経済的に最も豊かだった時代です。そのため当時の振袖は、職人が1枚1枚贅を凝らして仕上げた逸品が多く、現代のインクジェット式プリンタで印刷された振袖よりも高価なケースがよくあります。質の高い振袖というのは、どれだけ時間が経っても価値が落ちないもの。改めて着直してみる価値は充分あります。

ママ振は周りとかぶらない唯一無二の着こなしが叶う

振袖は色や柄が豊富なためご友人と丸かぶりしてしまう可能性は低いですが、人気の傾向というものはあるので、なんとなく似通ったコーディネートになってしまうことはありえます。しかしママ振であれば、そういった心配は必要ありません。現代の振袖にはない独特な趣により、オリジナルなコーディネートが実現します。

ママ振は家族みんなに喜んでもらえる

思い出の振袖を着直してもらえるのは、ご家族にとっても嬉しいこと。お母様はもちろん、ママ振を購入したであろうおじい様やおばあ様にもきっと喜んでもらえるかと思います。お嬢様の成人式をきっかけに、お母様の成人式の写真を見返してみたり、思い出話に花を咲かせてみたりと、新しい楽しみが生まれます。大切な思い出をご家族みんなでシェアできるのが、ほかの2つの選択肢にはない大きな魅力です。

ママ振の注意点=
■小物類まですべて昔のものを使うと古臭くなりがち
振袖のほか、帯や帯締め、バッグや草履など、すべてのアイテムをそのまま活用すると、どことなく古臭く見えてしまうことがあります。先にも述べたように振袖にもトレンドがあるので、小物類は現代のものに変えてコーディネートするのがおすすめです。特に帯を変えると一気に雰囲気を変えることができます。現代の感性やお嬢様の好みに合わせて、素敵なコーディネートを考えてみましょう。
クリーニングは必須
長年しまいっぱなしにしていた振袖は、カビやシミ、虫食いなどが生じている可能性が高いためそのまま着るのはNG。一見きれいに見えても生地の裏側にカビやシミが広がっていたり、カビ臭さが染みついていたりします。必ず一度はクリーニングに出して、プロの手でメンテナンスしてもらいましょう。お母様とお嬢様の体型に差がある場合、寸法直しが必要なケースもあります。その他、小物類の中にも活用したいものがあるなら、そちらも同様にチェックを。もしダメージがひどくて使えなかったら、新しいものをレンタルもしくは購入しなければなりません。時間に余裕を持って早めに状態を確認しておくと安心です。状態によってはレンタル振袖よりも費用がかさむこともあるため注意してください。

=メンテナンスにかかる費用の目安=
小物類の変更およそ3万円~
帯の変更+3~10万円
丸洗い(ドライクリーニング)1万円前後
シミ抜き1ヶ所2千円前後
丈のお直し1ヶ所1~3万円

=ママ振はこんな方におすすめ=
■ご自宅に振袖がある方
なるべく安く済ませたい方
■思い出の振袖でオリジナルな着こなしを楽しみたい方

まとめ

いかがでしたか。今回は振袖のお支度方法の中でも代表的な、レンタル・購入・ママ振について詳しくご紹介しました。それぞれにメリットや注意すべき点があるため、どの選択がベストなのかはご家庭によって異なります。下見の前にしっかり検討して、ご自身に合ったスタイルを選んでください。素敵な振袖に出会えることを願っています。